水が流れているようなツボだから

ツボを利用して施術をしているとやっている方にもいろいろな感覚があります。

経絡のラインにそって何かが動いているような感じです。

これは自分で自分をメンテナンスしているときにも感じます。

胃腸の調子が悪いときなど「足三里」というツボを刺激する時があります。

この「足三里」というツボはスネの上の方にあるツボで、ツボとかあまり知らない人とでも聞いたことがあるのではないでしょうか?

お灸の本とかでも、必ずと言っていいほど紹介されているツボです。

このツボを刺激していると、たまに、このツボから足の指先の方に水がながれるような感じがすることがあります。

足の指の先に向かってスーっと何かが流れていく。

本当流れていくという表現がぴったりなんですよね。

これは気があるとかないとか経絡があるとかないとかは一旦おいて、「経絡現象」としてある訳です。

こういう現象や水が流れるような様子から、ツボを実際の水のながれに例える方法があります。

実際、ツボの名称には「水」に関係する名前のものが多くあります。

例えば、太谿とか陽池、陽谿、暘谷などです。

谿とか谷とかはそのまま水の流れによって出来たものですよね。

ツボの名前にもこれらの言葉おおく使用されています。

これは比喩法という名前の付け方ですが、ツボの性質にもあわせてつけているようです。

池がつくところは気が池のように溜まる場所とか、谿谷は深いところを気が流れているとろころとか。

肩井というツボのあるのですが、これは井つまり井戸のように湧いてくる場所だったりとか。

上記した「足三里」の里は、人が住んでいる里に通ずる道を表しているとも言われていたりします。

その他、そのツボの性質や場所などを、自然の中にある地理的性質と重ね合わせ比喩的に表現しているツボが多くあります。

それらのツボも今後、少しづつ紹介していこうと思っています。