背中側の浅めのところにある筋肉

この筋肉も割りと聞くことの多い筋肉だと思います。

広背筋も背中側にある筋肉の中では、表面の方にある筋肉です。

腰を触って皮膚の下にすぐふれる筋肉です。

この筋肉は大きくて、背中側のほぼ下側に分布しています。

背骨の棘突起から始まっているのですが、この棘突起というのは、背中を見たときに真ん中にあるゴツゴツした骨のところです。

痩せている人は見た目でわかります。

背骨は頸椎、胸椎、腰椎、仙骨と分かれているのですが、胸椎の5番目の棘突起から、腰椎の5番目、さらにその下の仙骨と幅広くついています。

胸椎の5番目というのは首の仕方から5つめになるので一的には肩甲骨の上下の真ん中くらいの高さになります。結構上です。

背骨の棘突起部分だけでなく下の方で横に伸びている部分は骨盤の腸骨稜についています。

上の方で横に伸びている部分は肋骨の第9~12肋骨に付着しています。

これらの部分は「起始部」と言って筋肉の始まるところです。

これらの部分から始まった広背筋は、斜め上の方に伸びていきます。

伸びた先はどこかというと腕の骨です。

上腕骨の小結節稜という部分にくっついています。

上腕骨の小結節稜というのは、ざっくりいうと手のひらが前を向くようにしたときに正面からやや内側で肩に近いところにあります。

広背筋は腰の方から伸びて、上腕の内側の方についているんです。

知っている方は知っていると思うのですが、腕についている他の筋肉に比べると、結構遠いから来ているのね。って感じです。

広背筋は背中腰から始まって腕についているので、腕を動かす筋肉です。

筋肉が縮むと「起始」の部分へ「停止」の部分、広背筋だと上腕の部分を「起始」の方へ引き寄せる動作になるので、腕が腰の方へ引っ張られるような動きになります。

広背筋を鍛える運動で有名なのは懸垂です。

懸垂は自体は体が上の方へ上がっていきますが、広背筋の力で腕が腰の方へ引き寄せられることで、結果的に体を上の方へ引き上げているということになります。

懸垂はシンプルなようでちゃんと広背筋に効かせようと思うと初めころはなかなか難しかったりします。

つい腕の力で持ち上げてしまったり・・・

そもそも、なかなかハードなトレーニングなので、はじめたばかりだと1回もできないということもあります。