背中の中間層にある薄い筋肉
背中には多くの筋肉がある
人の体には多くの筋肉があり、人の場合、おおよそ600個の筋肉があると言われています。
「おおよそ」という表現になっているのは筋肉は分類の仕方によっては、若干数え方が変わるということがあるかららしいです。
身体を支えている背中にも多くの筋肉があります。
以前ブログに書いた僧帽筋なんて誰でも知っている筋肉ですが、誰でも聞いたころのある筋肉だけでなく、マイナーな筋肉もたくさんあります。
その中で、棘肋筋という名称の筋肉があります。
棘肋筋の「棘」は背骨の棘突起のことで、「肋」は肋骨のことです。
背骨の棘突起と肋骨をつないでいる筋肉の総称です。
以前ブログに書いた、僧帽筋、広背筋、菱形筋(大菱形筋・小菱形筋)、肩甲挙筋などは背部浅層にある筋肉で「棘腕筋」という分類になります。
棘肋筋はその棘腕筋よりさらに奥の方にある薄い筋肉です。
筋肉はミルフィーユのように重なっているので、棘肋筋のさらに下には背部の深層にある「棘背筋」と分類される筋肉群があります。
棘肋筋は、僧帽筋、広背筋、菱形筋(大菱形筋・小菱形筋)、肩甲挙筋などの「棘腕筋群」と「棘背筋群」の間にある筋肉となります。
棘肋筋に分類されているのは「鋸筋」という筋肉で、形状が鋸のような形になっているので「鋸」筋と名前がついています。
ノコギリのような形をしている筋肉?
鋸筋というと、筋トレとかしている人なら「前鋸筋」という筋肉を聞いたことがあるかもしれませんが、前鋸筋は肋骨と肩甲骨をつなぐ筋肉でどちらかというと胸の筋肉に分類されています。
これらの筋肉は肋骨に付着していて、肋骨一本一本に付着している様子がノコギリの刃のような形に見えるで「鋸筋」と言われています。
棘肋筋である鋸筋は背中側にあるので後鋸筋(こうきょきん)とも言われています。
胸側のノコギリ状の筋肉が前鋸筋で背中側にあるのが後鋸筋と覚えると分かりやすいですね。
後鋸筋はさらに2種類に分類されて、背中の上方にある上後鋸筋(じょうこうきょきん)と背中の下方になる下後鋸筋(かこうきょきん)があります。