ぎっくり腰への施術方法の一例
腰の痛みに使える膀胱経という名前の経絡
ぎっくり腰の方もよく見えるのですが、ぎっくり腰だと立ったり座ったりする動作で腰に痛みがでて、ベッドに横たわったり、ベッドから起き上がるのも大変な状態になっている方もいらっしゃいます。
このような症状の方は、上体を前に倒す動作も上体を後ろに伸ばす動作も辛くなっている事が多いです。
このようなとき、ツボや経絡を使用する施術はそのパターンもいくつもあります。
その中で、当院で多く使うの事が多いのが身体の後ろ側にある経絡やツボです。
経絡の名前でいうと「足の太陽膀胱経」という経絡になります。
この経絡は、目の端から始まって頭を通って背中~腰~ふとももの後ろ~ふくらはぎと通貨する経絡です。
腰を通っているので、腰の施術にそのまま使えます。
座ったまま、立ったままでも受けられる施術
ぎっくり腰でうつ伏せになれる人はそのまま腰を通っているこの「足の太陽膀胱経」の腰上のツボをそのまま使用することもあります。
ただ、ぎっくり腰の方は、痛いたくてうつ伏せが辛いという方もいます。
うつ伏せは辛いけどかろうじて座ることは出来るという方には座った状態で施術を行うこともあります。
座った状態で、足の外くるぶしの下にある「申脈」というツボに鍼を打ちます。
そして、この状態のまま手で身体を支えてもらえながら、腰を軽く前後に動かしてもらいます。
これを数分続けます。
その後、立ってもらうと来院したときより、スッとスムーズに立ち上がれるようになっています。
施術を受けている患者さんも「え?」となることがあります。
痛いのは腰なのに、腰から離れた足首のところにあるツボに鍼をさすことで腰の痛みが減っているので不思議に思われるようです。
なかには立ち上がった瞬間「あれ?痛くない?なんで??怖い!」と言われた方もいらっしゃいました。
全然、何も怖いこと無いのですけどね。
身体をつないでいる経絡
普通に考えると因果関係がなさそうで「なんで?」なるのですが、最近だとアナトミートレインという考え方もあったりして、筋膜で筋肉が連動していると捉えることもあるようです。
昔の人は経験的に離れているような身体のパーツでも、経絡という概念でつながっていることが感じられていたんだと思います。
当院ではそんな施術も行っています。
この方法は座れなくなった方が立ったままの状態で行うことができる方法です。
急な腰の痛みでどうしようもなくなってしまったら当院にご相談ください。
本来ならそうなる前の腰のメンテナンスが大事なのですけどね。