太ももの内側が固くてあぐらができない
来院される方に意外と多いのがあぐらに関するトラブル
1.あぐらができなくなる
当院よくみるパターンはあぐらがかけない・あぐらをかこうとしても膝が下まで下がらない・あぐらをすると太ももの内側が突っ張る。
というもの。
椅子での生活が多いとはいえ、日本人の生活スタイルとして床に直接座ることも多いので正座やあぐらができないと不便を感じるものです。
最近だと自宅で不便をかんじるというよりヨガを習いってあぐらができないと不便というパターンもあります。
最近もあぐらでのトラブルで来院された方が数名いらっしゃいました。
その方のうちお一人は普段は坐骨神経痛の影響で太ももの後ろ側(半腱半膜様筋)が痛くなる事が多いのですが、今回はよくよくお話を聞いてみると太ももの後ろというよりほぼ内側を指でさされました。
そして、あぐらをするとその部分がひきつれるとのこと。
2.固くなると足が開きにくくなる
場所を確認すると、内転筋群の場所。位置的には長内転筋くらい。
内転筋群とうのは足を内転させる筋肉のことです。
この場合の足の動きは、股関節を中心として動きのことで、股関節を中心に太ももの骨(大腿骨)が内側に寄せる動きになります。
この筋肉が固くなって伸びにくくなると…
今度は足を開く動作(外転)がやりづらくなってしまいます。
仰向けになってその場所を触診すると筋肉が筋状になってパンパンになっていました。
軽く押しただけでも「イタタタ・・・」という感じです。
こういう場合は、内転筋をしっかりゆるめる必要があります。
3.施術方法
今回行った施術はこんな感じでした。
鍼療法
仰向けになって、太ももの内側の硬結部分に鍼を刺します。
硬結に沿って、肝経のラインに3本ほどの鍼を刺しました。
しばらく置鍼。
手技整体
鍼を抜いた後、さらに内転筋をほぐし気血の通りを良くするために手技整体を行います。
筋肉の硬結に対して、離れた2点を押さえるような形で施術を行います。
位置を少しずつずらしながら、筋肉をほぐしていきます。
効果の確認
数回の施術を繰り返し、あぐらをかいても突っ張り感がなくなることを確認しました。
Bさんの場合、違和感がでてすぐ来院されたのですぐにあぐらのときの違和感が減少しました。
これが数週間とか放置しているとこの症状に対する施術も数回必要になります。
補足
Bさんの場合、もともと坐骨神経痛があったので、骨盤周囲の筋肉もバランスを崩すことがあるので骨盤周囲も確認し、軽く骨盤調整をして置きました。
4.メンテンスの必要性
今回の施術を通じて、太ももの内側に関する問題があぐらをかく際の不快感や制限から解消されました。
定期的な施術と適切なケアにより、日常生活やヨガなどの活動に支障をきたすことなく、快適に過ごせるようサポートしてまいります。
お身体の不調を感じた際は、お気軽にご相談ください。