陰陽の気は徐々に変化していく
季節の変化の最小単位が5日で、この5日間のことを「候」と呼びます。
5日間というのは五行の「木火土金水」によるもので、ざっくりイメージでいうと5日間のはじめの日は「木」の性質をもち、次の日は「火」、そして次の日は「土」、「金」、「水」と変化し、次の5日間はまた「木」から始まります。
5日間がそれぞれ「木火土金水」と変化しながらも、合わせて陰と陽の気もそれぞれの日で増減していきます。
冬至から夏至にかけては陽の気が徐々に増え陰の気が減り、夏至から冬至に向かうときは陰の気が日に日に増え、陽の気が日に日に減っていきます。
季節の変化と見たときの最小単位が5日間の「候」であり、その候が3つになると一気になります。
約15日間が一気となる訳です。
一気は年間で二十四あるので、この気のことを二十四節気と言います。
一候ずつ変化してきた気は三候でさらに大きく変わります。
その変化を表したものが「一気」となっています。
一気を構成する三つ候ですが、はじめの五日間の候のこと「初候」と次の五日間の候のことを「次候」、最後の五日間の候のことを「末候」と言ったりします。
東洋医学的に初候は「天の五行」であり、次候は「地の五行」、末候は「人の五行」と当てはめられています。
これは東洋医学の基盤となる天地人合一の思想からも来ているとものと思われます。
一気の約15日間三候は陰陽の気が五行と合わさって、季節気候の変化、推移、運行の周期を表していると言えます。
約15日としていますが、正確には15日と21刻と言われています。
このときの1刻は15分です。
なので、正確には一候も5日間と7刻となります。
旧暦のカレンダーをみていると二十四節気の間が15日間でないことがあるのですが、1気ごとに21刻(5時間15分)ズレているので、5節気経つと1日のズレが生じるんですね。